コンプレクスノカタマリ

削り取ったその先には、光る原石が見えました。

せっけんシャンプーで髪の毛の状態は良くなるのでしょうか?

20代女性の方の悩みです。

 

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せっけんシャンプーで髪の毛の状態は良くなるのでしょうか?

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最近、せっけんシャンプーを使い始めました。

引越してから先日はじめて行った美容院で「髪がかなり傷んでますね」と言われたのがきっかけです。自分ではそれほど傷んでいるとは思っておらず、よく「ツヤツヤしてて綺麗だね」などと同僚からも言われていた事もあったので、かなりショックでした。

 

美容師さん曰く、市販のシャンプーででは「合成面活性剤」が入ってるいるので、傷みやすいとの事です。そこで、いろいろ調べて、界面活性剤が入っていない石けんシャンプーを使ってみる事にしました。一緒に専用のリンスも使っています。

使ってからおよそ2週間たっていますが、髪の状態がよくなってるかどうか、イマイチわかりません。むしろ、ちょっとゴワッとしているような気もするのですが、石けんシャンプーで本当に髪の毛の状態は良くなるのでしょうか?

ご存知の方いれば、教えて下さい。

 

 

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成分の観点から、徹底的にご回答差し上げます。

 

まず、市販されていて手に入れやすいものに

  • 合成シャンプー
  • せっけんシャンプー

の2つがあります。

 

合成シャンプー

洗浄力も強く、泡立ちもよく、洗い上がりもよさそうに見え、香りもいいです。しかしながら、化学的な成分を多く含むため、抜け毛や薄毛、白髪の原因となります。また、体内に侵入して肝臓や腎臓などの細胞を破壊する可能性もあるため、不安要素は多いです。

石けんシャンプー

最初の内は使いづらいし、洗い上がりもよくないと感じるかもしれません。でも、髪や地肌、環境を損なわないのがこの石けんシャンプーです。使っている内に、髪自身がもつ自然治癒力で髪に健康がもどり、きれいになります。

 

現在、市場には、

 

  • ノーマルヘア用
  • ダメージヘア用
  • オイリーヘア用
  • フケ・かゆみ止め用

 

と、あらゆる髪質・悩みに対応したかのようなシャンプー・リンスが出回っています。しかしながら、スーパーやコンビニに並ぶシャンプーは、例え原料が100パーセント植物性と書かれていても、全て「合成シャンプー」と考えてよいでしょう。

例えば、美容室で進められるような「海藻シャンプー」でさえ、物によっては合成シャンプーと変わらない成分である場合もあります。

ちょっと極端な言い方をすると、合成シャンプーは洗濯用・台所用洗剤と同じ成分という事です。

 

石けんについても、簡単に説明します。

 

石けんは成分によって以下の2種類に分かれます。

  • 固形石けん・粉石けん
  • 液体石けん

せっけんシャンプーは後者の「液体石けん」当たります。

 

石けんの原料の油脂は、脂肪酸とグリセリンで構成されます。

固形石けんの場合は製造時にグリセリンが除去されるのに対して、液体石けんには、グリセリンが残ります。グリセリンには湿潤作用があるため、せっけんシャンプーで洗うと、固形石けんで洗髪したときのようにパサパサせず、しっとりと洗い上げる事ができます。

また、液体石けんは水に溶けやすいので、固形石けんより石けん分を落としやすくすすぎが楽という利点ももっています。

 

いいことづくめのようですが、せっけんシャンプーにも泣きどころがあります。

それは、合成シャンプーから切り替えたときの一時期、洗いづらく、石けんカスが髪に残ったり、フケ状のものが出やすいということです。これは切替時に一時的に起こる症状ですが、ちょっと辛いところがあります。

 

個人差はありますが、約3ヶ月〜半年の辛抱です。

ここでくじけては、いけません。

この間は、合成洗剤のしみこんだ頭皮や髪から化学物質が抜け、細胞が賦活(ふかつ)する時に起きる、好転反応の一種となります。

この期間を抜けて、合成シャンプーが髪の毛から抜けきった状態になれば、髪の毛のゴワゴワ感は無くなり、黒々、ツヤツヤ、抜け毛もなく非常に理想的な髪を保つ事ができるようになります。

 

更にアドバイスとして、せっけんシャンプーを選ぶときは表示をよくチェックしてください。「界面活性剤」が石けんであるのか、それとも、合成であるのかどうかがポイントです。

石けんと書いてあっても、合成界面活性剤が含まれた複合石けんタイプのものもあるので、表示をよく見て下さいとのことです。

よく見かけるのが、植物油脂を原料にしたもので、洗浄成分はアミノ酸系の界面活性剤というシャンプーです。これは、石けんではなく、両性イオン系の合成界面活性剤なので特にご注意下さい。間違えて、せっけんシャンプーと思って買ってしまう人も中にはいるようです。

シャンプー・リンス類は、一部のアレルギーの可能性がある成分を除いては表示義務がないので界面活性剤の種類すら明記されていないものもあります。

表示の仕方がメーカーごとにバラバラで統一されていないため、探す側としてはちょっと分かりにくいですね。

 

商品の表示の中にしっかり「せっけんシャンプー」と明記しているものであれば、問題無いケースが多いです。代表的な無添加せっけんシャンプーは以下になります。最初は本体購入して、その後は詰め替え用を買うのが良いでしょう。

 

 

石けん成分のリンスはこちらになります。

 

ドラッグストアなどで購入する際はお気をつけ下さい。

 以上、長文お読み頂きありがとうございました。